ドル円、再び155円より上のゾーンを試す展開 今週は手掛かり材料に乏しい=NY為替序盤
きょうの為替市場、ドル円は東京時間に上下動が見られたものの、海外時間に入って買い戻しが優勢となっており、再び155円より上のゾーンを試す展開が見られている。米国債利回りが上昇しており、ドル円をサポートしているようだ。
本日は植田日銀総裁が講演を行い注目されていたが、今後の金利見通しについて明確な指針を示さなかった。タカ派なメッセージを期待していた投資家も多くいたことから、円相場は円安の反応が見られていた。総裁は明確なヒントを避け、経済と物価の動向によると述べた。ただ、12月利上げに強気な見方も一部からは出ている。いずれにしろ、足元のデータからは12月か1月には追加利上げを実施すると見られているようだ。
市場はドル高の動き自体は一服させており、次のヒントを探っている。先週のパウエルFRB議長の「利下げは急がない」との発言から12月のFOMCでの利下げについては五分五分と見られている。今週は米住宅指標以外は重要なデータも少なく手掛かり材料に乏しい。
なお、日本時間0時のNYカットでのオプションの期日到来は154.50円付近に観測されている。
18日(月)
154.50 (4.5億ドル)
20日(水)
155.00 (8.5億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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