ドル円、戻り売りに押される 米CPIが予想通りで安心感=NY為替序盤
きょうのドル円は一旦155円台に乗せたものの、NY時間に入って戻り売りに押され、154円台半ばに値を落としている。先ほど発表の10月の米消費者物価指数(CPI)に為替市場はドル売りで反応しており、米国債利回りも低下していことから、ドル円も利益確定売りが出ているようだ。
米CPIを受けて短期金融市場では、12月FOMCでの利下げ期待を再び高めている。翌日物金利スワップ(OIS)市場では12月利下げの確率を前日は五分五分で見ていたが、CPIを受けて65%程度まで上昇。一方、CMEのフェドウォッチでも前日の58%から75%に上昇している。
予想を上回るのではとの警戒感も一部では出ていたが、ほぼ予想通りの結果となり、インフレの落ち着きが示されたことで、ひとまず安心感が出ているようだ。しかし、FRBは以前ほど利下げに意識を傾けておらず、どちらにもオープンな姿勢を示唆している。指標次第では直ぐに戻る可能性は留意される。
なお、日本時間0時のNYカットでのオプションの期日到来は現行付近には観測されていない。
13日(水)
現行付近にはなし
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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