ユーロドル、4月に付けた年初来安値が視野に=NY為替
きょうの為替市場は再びドル買いが強まる中、ユーロドルは下値を切り下げており、1.0630ドル近辺まで一時下落している。ユーロドルは直近安値をブレイクし、下値模索を強めているが、4月に付けた年初来安値が1.06ドルちょうど付近に来ており、目先の下値メドとして意識される。
本日はECB理事のストゥルナラス・ギリシャ中銀総裁の発言が伝わり、ユーロ圏の物価上昇率が2022年10月の10.6%から2年間で2%まで低下したことは、金融政策の作用が大きいと述べたうで、今後も利下げは継続しそうで、恐らく来年9月ごろには2%近くまで低下する可能性があると述べていた。
このところのユーロ圏の成長鈍化やインフレの進展で、ECBが従来想定している中立金利よりも低い水準まで低下する可能性が市場からも指摘されている。そのためFRBとの金融格差拡大が言われる中で、ユーロドルも上値を圧迫されているようだ。
EUR/USD 1.0651 EUR/JPY 163.84 EUR/GBP 0.8275
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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