アジア株は上昇、重要イベント通過で安堵感広がる 市場の関心は全人代常務委員会に
アジア株は上昇、重要イベント通過で安堵感広がる 市場の関心は全人代常務委員会に
東京時間11:00現在
香港ハンセン指数 21158.58(+205.24 +0.98%)
中国上海総合指数 3498.92(+28.26 +0.81%)
台湾加権指数 23575.54(+166.72 +0.71%)
韓国総合株価指数 2584.46(+19.83 +0.77%)
豪ASX200指数 8307.30(+81.00 +0.98%)
アジア株は総じて上昇、重要イベント通過で安堵感が広がっている。
米FOMCは無難に通過、声明ではインフレに関して「自信を深めている」との文言を削除し「進展した」と表現、パウエルFRB議長は12月会合の利下げについて言及しなかった。FRBは「中立的」に移行したとの見方も。
米大統領選と米FOMCを終え、市場の関心は中国追加支援策に移っている。きょうは全人代常務委員会の最終日となっており、閉幕後に何らかの支援策が発表される可能性がある。トランプ米政権誕生により米中貿易摩擦が激化することから、市場は予想よりも大規模な支援策が打ち出されると期待しているようだ。
香港株は続伸、約1カ月ぶり高値をつけている。香港金利引き下げが好感されており、ハイテク関連を中心に幅広い銘柄が上昇している。FRBに追随して香港金融管理局も基準金利を25bp引き下げ5.00%にした。上海株も続伸し、約1カ月ぶり高値をつけている。ハイテクや素材、医療品、資本財、消費者サービス関連が総じて上昇している。豪州市場では原油や金、鉄鉱石価格の上昇を受け、素材やエネルギー関連が上昇している。
中国では追加支援策期待が高まっている。ただ、あす10月の消費者物価指数と生産者物価指数が発表されるため、週末を前に警戒感が高まっている。来週は10月の住宅販売価格や小売売上高が発表される。9月末の一連の刺激策の効果か出始めた可能性がある。11月11日は「独身の日」、先月から過去最長1カ月間にもおよぶオンラインセールが実施されており、売上高にも注目。そのほか、アリババ、テンセント、美団、JDドットコム、レノボなどハイテク企業の四半期決算も発表される。
執筆者 : MINKABU PRESS
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