ドル円、153円ちょうど付近まで買い戻し 弱い米雇用統計をやり過ごす=NY為替
NY時間の終盤に入ってドル円は153円ちょうど付近で推移している。米国債利回りも再び上昇しており、ドル円も買い戻しが膨らんでいる模様。朝方発表になった米雇用統計で非農業部門雇用者数(NFP)が1.2万人増と予想外に弱い内容となったことから、米国債利回りの下げと伴にドル円も売りが強まり、151円台まで下落する場面が見られた。
発表元の米労働統計局はハリケーンの影響が出た可能性高いと指摘していたが、それにボーイングのストも加わり、それらが影響したようだ。通常であればドルにとって大きなダメージとなる報告で、FRBの大幅利下げの可能性も議論されそうなところではあるが、特殊事情ということもあり、今回はやり過ごしているようだ。エコノミストからは、ハリケーンやスト、そして更なる調整の影響がなくても、10月のNFPは13万人程度だったとの推計も出ている。
来週はFOMCが予定されているが、本日の米雇用統計による予想コンセンサスへの影響はなく、市場は0.25%ポイントの利下げを確実視している。
ドル円は前日も日銀の決定会合を受けて151円台に下落していた。ただ、下値はサポートされ、本日151円台半ばに来ている200日線はしっかりと維持されている。
来週は米大統領選とFOMCがあり、市場のボラティリティが高まりそうな気配もある。しかし、アナリストからは取引は乱高下するだろうが、レンジ相場になる可能性が高いとの見方もあるようだ。
USD/JPY 152.92 EUR/JPY 165.78
GBP/JPY 197.77 AUD/JPY 100.38
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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