ドル円は152円台半ばまで反落、米債利回り上昇一服=ロンドン為替概況
ドル円は152円台半ばまで反落、米債利回り上昇一服=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、円買いとドル売りの動き。ドル円は東京市場で153.88近辺まで買われたあとは上値重く推移している。ロンドン時間に入ると米債利回りの上昇が一服しており、ドル円も153円台割れから152円台半ばへと反落している。ドル売りの動きでユーロドルは1.07台後半から1.08台乗せへ、ポンドドルは1.29台半ば割れから1.29台後半へと上昇。クロス円はドル円とともに反落しており、ユーロ円は165円台後半から165円台割れへ、ポンド円は199円付近から198円台割れへと下押しされている。週末の衆院総選挙結果を受けた円売りの動きは一巡している。このあとのNY市場では特段の経済統計発表は予定されていない。今週は金曜日の米雇用統計に向けて、明日から一連の米雇用関連指標などが発表される。また、来週には米大統領選が実施される。注目イベントが目白押しとなるなかで、一方向への値動きは、続きにくい状況となっているようだ。
ドル円は152円台後半での取引。27日の衆院総選挙で自公連合が過半数割れとなった。これを受けて週明けのオセアニア市場は152.50付近から取引をスタート。その後、円売りが優勢となり東京午前に153.88近辺まで高値を伸ばした。しかし、次第に上値を抑えられるなかで、米債利回りの上昇が一服すると反落に転じる。ロンドン市場では153円台割れから152.50割れ水準まで下押しされている。東京朝方からの円安の動きを戻している。
ユーロドルは1.08台前半での取引。東京午前の1.08付近での揉み合いから、東京午後には一時1.0782近辺まで下押しされた。米10年債利回りが4.26%台から4.29%付近に上昇したことに反応した。しかし、ロンドン時間に入ると米債利回りは4.25%付近へと低下、ユーロドルはドル売り圧力とともに1.0821近辺に高値を伸ばしている。ユーロ円はドル円とともに振幅。東京午前は164.40付近から166円台乗せまで上伸。165円台後半での揉み合いに落ち着いたあと、ロンドン時間に入ると売りが優勢になり、165円挟みの水準に押し戻されている。対ポンドではユーロ買いが先行も、足元では一服している。ウンシュ・ベルギー中銀総裁は、12月の政策決定について議論すること時期尚早、と述べている。
ポンドドルは1.29台後半での取引。ユーロドルと同様に東京市場では1.2970台から1.2940付近まで軟化。ロンドン時間に入ると買いに転じて、高値を1.2987近辺に伸ばしている。米債利回り動向に敏感に反応している。ポンド円はドル円とともに上下動。東京市場では198円付近から199.35近辺まで買われた。しかし、買い一巡後はロンドン時間に売りが強まっている。足元では安値を197.81近辺に更新。ユーロポンドは東京早朝の0.8320付近を安値に、ロンドン序盤には0.8343近辺まで上昇。その後はレンジ内で推移している。円相場主導で方向性が錯綜するなかで、ポンド独自の値動きとはなっていないようだ。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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