アジア株 上海株軟調、中国GDPは2023年初頭以来の低成長、さらなる刺激策の必要性高まる 台湾TSMC最高値
アジア株 上海株軟調、中国GDPは2023年初頭以来の低成長、さらなる刺激策の必要性高まる 台湾TSMC最高値
東京時間11:16現在
香港ハンセン指数 20084.02(+4.92 +0.02%)
中国上海総合指数 3157.29(-11.52 -0.37%)
台湾加権指数 23668.39(+614.55 +2.67%)
韓国総合株価指数 2598.52(-10.78 -0.41%)
豪ASX200指数 8282.00(-73.92 -0.88%)
アジア株は高安まちまち。
台湾株は大幅上昇。TSMCが5.9%高、上場来高値をつけている。第3四半期決算はAI需要の急増により純利益が前年比54.2%増の102億ドルと市場予想を上回った。同社は最先端プロセス技術の強い需要が引き続き事業を支えてくれると予想、第4四半期の売上高が最大269億ドルに達すると見ていると明かした。これはアナリスト予想中央値の249億ドルを上回ることになる。聯発科技や日月光投資控股、健策精密工業、創意電子、台塑勝高科技など他の半導体関連も上昇している。
きょう発表された中国経済統計はまちまちだった。
9月の新築住宅販売価格と中古住宅販売価格は前月から下落ペースがやや鈍化した。鉱工業生産は予想を上回り、失業率は5.3%から5.1%に低下した。不動産投資は減少ペースやや縮小も予想ほどではなかった。国慶節連休前に一連の刺激策を発表したため、その効果が表れ始めるのは10月以降だろう。当局は10月の不動産データは好調なはず、不動産市場は3年ぶりに底打ちし始めたと指摘。第3四半期GDPは4.6%と前回から鈍化、2023年初頭以来の低成長となった。
小売売上高は3.2%と市場予想の2.5%を大きく上回った、9月後半の大規模な支援策発表を受け消費者心理が改善したことが影響したと思われる。ただ、国慶節連休明けは当局への失望から中国株は下落。消費者心理もやや悪化しており、その反動で次回10月は弱い数字になる可能性がある。
執筆者 : MINKABU PRESS
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