アジア株 上海香港は下落、追加刺激策への過度な期待感が後退 新たな支援策発表まで不安定な相場か
アジア株 上海香港は下落、追加刺激策への過度な期待感が後退 新たな支援策発表まで不安定な相場か
東京時間11:01現在
香港ハンセン指数 20959.49(-133.38 -0.63%)
中国上海総合指数 3271.20(-13.13 -0.40%)
台湾加権指数 23148.70(+173.41 +0.75%)
韓国総合株価指数 2627.66(+4.37 +0.17%)
豪ASX200指数 8323.20(+70.39 +0.85%)
アジア株は高安まちまち。
台湾、韓国、豪州は上昇。中国景気回復期待が続いているほか、中東情勢巡る緊張が緩和している。イスラエル首相はイランの軍事施設を攻撃すると米国に通知した。ただ、イランの原油・核施設への攻撃は計画していないと報じられている。
中国当局は先週末の会見で、不動産セクター強化に向けたさらなる支援策を約束した。中国の9月消費者物価指数は予想外に伸びが鈍化し、生産者物価指数は予想以上に減少幅が拡大。今週末に発表されるGDPや住宅価格、小売売上高も総じて弱い内容となれば、当局が追加の支援策を打ち出す可能性がある。米ゴールドマンサックスは最近の一連の刺激策を受け、今年の中国成長率予想を従来の4.7%から4.9%に、来年の成長率予想を4.3%から4.7%に上方修正した。
11月11日の中国「独身の日」に向けたオンラインセールが開催した。最近の当局による一連の刺激策を受け消費者心理が改善している中、売上回復が期待される。アリババはクーポンやお年玉など総額300億元を発行、淘宝網(タオバオ)や天猫(Tモール)で14日夜から11月11日までセールが続く。
香港株は続落、上海株は反落して始まっている。追加刺激策への過度な期待感が後退している。新たな支援策発表までは不安定な動きが続くことが予想される。
原油価格急落を受け、香港市場では中国石油天然気や中国海洋石油、中国石油化工などエネルギー関連が下落している。龍湖集団や新世界発展、華潤置地など不動産株の一角も下落。
上海市場でもエネルギー関連が総じて下落している。一方、金地集団や信達地産、保利置業集団、北京城建投資発展など不動産株は上昇している。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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