ユーロドル一時1.1610レベル、2021年11月4日以来の高値水準=ロンドン為替
ユーロドル一時1.1610レベル、2021年11月4日以来の高値水準=ロンドン為替
ロンドン午前、ユーロドルは一時1.1610レベルと1.16の大台に乗せた。2021年11月4日の1.1617レベル以来のユーロ高・ドル安水準となった。
ユーロ高の背景としては、先週のECB理事会で当面の利下げ停止の見方が広がったことが指摘される。きょうもシュナーベルECB理事が、ECBは金融政策の面で適切な立場にある、ECBは2%の目標から小さな乖離を容認できる、と政策金利の現状維持を支持した。
ユーロと対照的にポンドは軟調。このところ発表された一連の英経済指標が弱含んだことが英中銀の年後半あと2回の利下げ観測を市場に広めている。きょうも月次GDPが前月比-0.3%と予想以上に落ち込んでいた。ユーロ買い・ポンド売りの流れを形成している。
また、トランプ関税をめぐる混乱がドル売り圧力につながっており、その受け皿としてユーロが買われやすい面も指摘される。トランプ米大統領は「2週間以内に関税率を設定している国に書簡を送る、受け入れるか拒否するか選べということ」と述べた。
さらに、足元では中東情勢が一段と緊迫化しており、逃避通貨としてスイスフランが買われていることがユーロ買いにも波及した面もありそうだ。
EUR/USD 1.1594 EUR/JPY 166.42 EUR/GBP 0.8531

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。