午前に円売りも、午後は円買い=東京為替概況
午前に円売りも、午後は円買い=東京為替概況
午前中は円売りが優勢。植田日銀総裁が参議院財政金融委員会に出席。基調的な物価上昇率は物価目標の2%まで少し距離があるとの認識を示したことをきっかけに円売りとなり、144円台半ばを挟んでの推移から145円29銭まで急騰した。
高値を付けた後は調整が入り、昼前に144円台に戻すと、午後2時過ぎまで144円90銭前後を中心とした推移となった後、一転して円高となった。144円40銭台まで下げて朝の水準に戻し、午前の円安分を解消する動き。
中国株式市場が後場に入っていきなり大きく売られ、香港ハンセン指数なども軟調。米株先物がマイナスに転じ、大きく上昇していた日経平均が200円以上上げ幅を縮めた。中国発のニュースが出ているのではと見られるような動きであったが、ヘッドラインニュースなどに該当する報道は確認できなかった。
リスク警戒の動きから円買いが優勢でユーロ円などクロス円も軒並みの下落。午前の円売り局面で165円40銭台まで上昇後、165円10銭前後での推移となっていたが、午後に入っての円買いに164円80銭台を付けた。
円買いが中心でユーロドルなどの影響は限定的に留まっている。午前中はドル高が優勢で1.14台前半から1.1380台まで下落、午後にかけては1.1400を挟んでの推移。
MINKABUPRESS 山岡

執筆者 : MINKABU PRESS
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