自民党総裁選受けて一気に円買い広がる=ロンドン為替概況
自民党総裁選受けて一気に円買い広がる=ロンドン為替概況
注目された自民党総裁選。第一回投票では積極財政を主張する高市候補がトップに立ち、市場の期待感もあってドル円が146円49銭を付けるなど、円売りが広がった。2位の石破候補との決選投票では石破候補が逆転で勝利。この結果を受けてそれまでの反動もあって一気に円買いとなった。
高市氏優勢の思惑で株高円売りが進む中、第一回投票結果を受けて流れが加速した分も含めての反動となったこと、石破候補は選挙戦の中で金融所得課税に言及しており、株安の影響を警戒する動きが広がったことなどが大きな円買いにつながったと見られる。
146円台前半で開票結果の発表を迎えると、143円50銭台まで急落。その後の戻りは144円台前半までとなり、再び円買いが強まって142円80銭前後まで円買いとなった。連日の大幅高となった日経平均が時間外先物で大きく売られたことでリスク警戒の円買いも出ていた。
クロス円も軒並みの下げ。ユーロ円は東京朝の161円台後半から東京午後に163円台半ば近くまで円売りが進んでいたが、一気に円買いとなり159円00銭台を付けた。ポンド円は196円ちょうど近くから191円ちょうど前後まで急落。豪ドル円は100円70銭台から98円20銭台までと、軒並みの大きな円買いとなっている。
ユーロドルは対円での大きな下げを受けて1.1170台から1.1120台へ一時下げたが、その後下げ分を解消。円主導の展開で大きな方向性は生じず。ポンドドルも1.3390台から1.3360前後まで一時下げたが、下げ分を戻している。
MINKABU PRESS 山岡和雅

執筆者 : MINKABU PRESS
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