ドル円、再び142円台に伸び悩む=NY為替
NY時間の終盤に入ってドル円は伸び悩む展開が見られており、142.60円付近での推移となっている。米株が大幅高となっており、リスク選好の雰囲気も広がる中で序盤のドル円は買い戻しが強まり、一時143円台後半まで戻していた。しかし、東京時間のように144円台を試しに行く動きまでは見られず、その後はドルに戻り売りが入っていることから、ドル円は再び142円台に戻す展開となっている。
明日の日銀決定会合への警戒感が出ている可能性もありそうだ。今回は据え置きとの見方で一致しており、焦点は植田総裁の会見のトーンとなる。日銀は物価と経済データが目標に達した場合、金利を引き上げる可能性を強調している。
それでも、米国債利回りは依然として日本国債よりも遥かに高水準で推移しており、それがドル円を下支えしているが、大きなトレンドは下向きとの見方は根強く、上値での戻り待ちの売りを推奨する声も少なくない。FRBが利下げに舵を切った中で、ドル円が145円を突破し、再び150円を目指す展開になるとは考えにくいようだ。
USD/JPY 142.62 EUR/JPY 159.17
GBP/JPY 189.34 AUD/JPY 97.15
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。