ドル円、一時140円割れ 大幅利下げ期待が通常利下げを上回る=NY為替序盤
きょうの為替市場はドル売りが優勢となる中、ドル円は一時140円を割り込む場面が見られていた。市場は今週のFOMCに注目している。ここに来て0.50%ポイントの大幅利下げの可能性が再浮上しており、短期金融市場では短期金融市場では一時65%まで確率を上げ、通常利下げを上回っている。
しかし、エコノミストからは「経済状態は景気後退あるいはそれに近い状況にあると考えるような状況では決してなく、FRBは大幅利下げを回避できる」といった見方も出ている。今週のFOMCは委員の金利見通し(ドット・プロット)も発表されるが、どちらの結果になったとしても波乱の展開も留意する必要がありそうだ。
一時140円を割り込んだことで市場からは一気に下値警戒感を強める声が出ており、年内135円や137円といった声も出始めている。一方、ここ数日の急ピッチな下げで過熱感も高まっていることも事実で、過熱感を測るテクニカル指標であるRSIは下げ過ぎの水準である30を下回って来ている。
なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は現行付近には観測されていない。
16日(月)
現行付近にはなし
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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