来週の円高を警戒したポジションが拡大=NY為替
オプション市場で来週の円高を警戒したポジションが拡大している。来週はFOMCに続き、20日には日銀決定会合が予定。日銀が来週は据え置くものの、追加利上げ実施の意向を示しているほか、ここに来てFRBの大幅利下げの可能性も完全には排除できない状況となっていることも円高期待を後押ししているようだ。
一部のストラテジストは、ドル円は年末までに135円に達するとの見方を示している。短期金融市場では年内の日銀の利上げの可能性を30%程度しか織り込んでおらず、その分、日銀が利上げに前向きな姿勢を強めれば、円高に傾き易いという。
ただ、FX取引を行っている個人投資家などの短期筋は意外なほど円ロング構築を躊躇しているとの指摘も出ている。今年に入って金融政策の流れが逆転し始めたとは言え、円と他の通貨との金利差はなお大きい。FX取引で言うところのスワップなど、円ロング構築のためのファンディングコストがまだ高いことが短期筋を傍観させている可能性があるという。
USD/JPY 140.76 EUR/JPY 155.95
GBP/JPY 184.84 AUD/JPY 94.43
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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