【本日の見通し】ドル安基調も、行き過ぎた動きに警戒
【本日の見通し】ドル安基調も、行き過ぎた動きに警戒
先週末は注目された米雇用統計において非農業部門雇用者数が予想を下回る伸びとなったことで、141円台を付けた後、いったん143円台に戻すも、再び下げて141円70銭台を付ける展開となった。142円台前半で週の取引を終え、週明けは落ち着いた動きで始まっている。
この後もドル円は上値の重い展開。今月の米連邦公開市場委員会(FOMC)については0.25%利下げを織り込む意識が広がっており、雇用統計の弱さを受けても継続している。ただ、その後については利下げペースを速めるのではとの警戒感があり、ドル売りの流れが継続している。
ドル円は行き過ぎた動きへの警戒感があるが、流れは下方向か。143円台の重さを確認しつつ、下を意識する展開。今週の注目は水曜日の米消費者物価指数で、伸びの鈍化が目立つようだと、今回の0.5%の利下げがあるのではとの意識が広がる可能性がある。ただ、先週土曜日からFOMC前のブラックアウト期間に入っており、FRB関係者発言が出てこない分、現状から思惑が変化しにくい。0.25%利下げ見通しを基本に、調整を交えながらじっくりとしたドル安円高が意識される。
ユーロドルは上方向を意識も、今週木曜日のECBでの追加利下げ観測もあり、上値追いにも慎重となりそう。落ち着いた動きが見込まれる。対ドルでの動きが落ち着く分、ユーロ円はドル円に準じた動きか。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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