ドル円、145円台に下落 円高への期待も根強い=NY為替序盤
きょうの為替市場はNY時間に入ってドルの戻り売りが出ており、ドル円は145円台に下落している。米国債利回りも低下しており、ドル円を圧迫していようだ。ドル円は8月安値の143.45円から147円台まで買い戻されていたが、本日はその動きも一服している模様。
本日はNY勢も連休から戻り、本格的な9月相場入りとなる。市場は今月のFOMCでの利下げ開始を確実視しており、中には大幅利下げを見込む声も少なからずあるようだ。その意味でも市場は今週金曜日の米雇用統計にむけての一連の米経済指標を確認したい意向が強い。8月のように米雇用統計が景気悪化を示唆する内容であれば、ドル円も再び下げが強まる可能性も警戒されている。
円高への期待も根強くあり「投資家はまだ最初の変化に直面したに過ぎず、日銀の利上げに伴い日本に還流する可能性がある膨大なジャパンマネーを市場は無視している」との指摘も出ている。年内の日銀の利上げを見込む声は現段階では少ないようだが、早ければ来年1月に再び金利を引き上げるとの見方も海外勢中心にあるようだ。
本日は植田日銀総裁が経済財政諮問会議に出席し、物価の見通しが実現して行けば、引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整する方針を改めて示していた。
なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は現行付近には観測されていない。
3日(火)
現行付近にはなし
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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