英PMI、サービスが強く英中銀の利下げ期待を裏付けず=NY為替
きょうの為替市場はドル買い戻しが優勢となる中、ポンドドルは戻り売りに押されており、1.30ドル台に値を落としている。力強い値動きをしていたポンドドルだが、明日のジャクソンホールでのパウエルFRB議長の講演を前にロングの調整が出ているようだ。
本日は8月調査の英PMIが発表になっていた。製造業は低調だったが、サービス業は好調で、総合PMIは53.4に上昇し、景気拡大領域を示す50を上回り、予想も上回った。パリ五輪の影響も一部あったようだ。
英国ではインフレ圧力は緩和されているものの、サービスインフレは高止まりしており、英中銀も神経をとがらせている。本日の好調なサービス業の景況感は、英中銀が慎重姿勢で臨むことを示唆しており、少なくとも9月の利下げ期待は裏付けていない。短期金融市場では現在、9月の利下げ確率は25%程度で、本命は11月といったところのようだ。
GBP/USD 1.3080 GBP/JPY 191.32 EUR/GBP 0.8490
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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