ドル円は159円台前半で揉み合い、3.5兆円規模の介入額推計も=ロンドン為替概況
ドル円は159円台前半で揉み合い、3.5兆円規模の介入額推計も=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ドル円相場が落ち着いた展開となっている。東京朝方に159円台から157円台で激しく振幅したあとは、159円台を回復。ロンドン時間に入ると159円台前半での揉み合いが続いている。昨日の海外市場では約4円幅で急速に円高が進行した。きょうの日銀当座預金見通しによる市場推計では約3.5兆円規模の円買い介入の可能性が指摘されている。また、神田財務官はインタビューで円安による国民生活の負担増に懸念し、投機は容認できずとした。ただ、いずれもにドル円相場は反応薄だった。米PPI待ちとなっている。一方、その他主要通貨ではドル安の動き。ポンドドルが1.29付近から1.29台後半へと上昇し、ユーロドルも1.08台後半から1.09手前へと買われている。ただ、米10年債利回りは一時4.23%付近と低下は一服。前日の米CPIが予想を下振れした影響とともに、きょうの米PPIを控えた様子見ムードも交錯している。
ドル円は159円台前半での取引。東京朝方に159.45近辺の高値から157.76近辺の安値まで下落。その後はすぐに買い戻されて159円台を回復。ロンドン早朝に159円台割れとなったが、すぐに大台を回復。その後は159円台前半の狭いレンジ取引に落ち着いた。米PPI待ちの状況が続いている。
ユーロドルは1.08台後半での取引。ロンドン朝方の1.0862近辺を安値に、ロンドン時間は堅調に推移している。足元では高値を1.0892近辺に伸ばしている。ユーロ円はじり高。東京朝方に急落、急反発したあとは173円台を回復している。足元では高値を173.43近辺に伸ばしている。対ポンドではユーロは小安く推移している。ユーロ関連の目立った材料はみられていない。
ポンドドルは1.29台後半での取引。東京午前の1.2902近辺を安値に、その後は堅調に推移している。ロンドン中盤にかけて1.2960台へと高値を伸ばしてきている。ポンド円は東京早朝の激しい上下動を経て、ロンドン時間には堅調に推移している。206円台乗せから高値を206.35付近へと更新している。ユーロポンドは0.8422近辺から0.8401近辺へと軟化、全般にポンド買いが優勢。目立った材料はみられないが、前日の英月次GDPの上振れなどがポンドを下支えしているもよう。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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