豪ドル円1991年以来の高値 5月小売売上高が予想上回る 年内追加利上げ観測一段と高まる

豪ドル円1991年以来の高値　5月小売売上高が予想上回る　年内追加利上げ観測一段と高まる　

豪州5月の小売売上高は+0.6%と予想を上回り今年1月以来の高水準となった。食料品と衣類が増加に転じた。一方、カフェ・レストラン、デパートは減少に転じた。小売業者がこぞってプロモーションやセールを実施したため前月から伸びが加速した。住宅建設許可も予想を大きく上回る結果となった。月次CPIに続き小売売上高も強い内容となったことから、年内の追加利上げ観測が一段と高まった。早ければ8月にも利上げに踏み切るとの声も聞かれる。

豪統計を受け豪ドル円は一時107.92円まで上昇し、1991年8月以来の高値をつけた。ただ、その後に発表された中国財新の非製造業PMIが予想を大きく下回り、8カ月ぶりの落ち込みとなったことが嫌気され、豪ドルは上げ幅をやや縮小している。

財新非製造業PMIを受け、オンショア人民元、オフショア人民元ともに対ドルで下落、昨年11月以来の安値をつけている。

【豪州】
小売売上高（5月）10:30
結果　0.6%
予想　0.2%　前回　0.1%（前月比)

住宅建設許可（5月）10:30
結果　5.5%
予想　1.6%　前回　1.9%（-0.3%から修正）（前月比)

【中国】
財新非製造業PMI（6月）10:45
結果　51.2
予想　53.5　前回　54.0