ドル円、158.75円付近まで上げ幅を伸ばす=NY為替
その後、ドル円は上げ幅を伸ばしており、158.75円付近まで上昇している。4月の財務省による介入直前の水準を回復してきており、介入警戒感も高まりそうな位置に来てはいるが、非常に落ち着いた値動きでの上昇で、財務省の言う「過度な変動」にはあたらないと思われる。
朝方発表の米経済指標は概ね弱い内容となり、特に米住宅着工件数は2020年6月以来の低水準となっていた。FRBの年内利下げ期待を裏付ける内容ではあるものの、米国債利回りが上昇しており、ドル円も追随している模様。
根強い円安がドル円をサポートしている状況に変化はない。株式市場が堅調に推移しており、リスク回避の雰囲気がないことや、日銀は先週の決定会合で国債購入減額の方針は示していたものの、具体策は次回に持ち越しており、利上げも含めて、市場が考えているほど、正常化に前のめりでもなさそうだ。
きょうはカシュカリ・ミネアポリス連銀総裁の発言が伝わっていたが、インフレが2%目標に戻るには1-2年はかかるとの見通しを示していた。同総裁はこれまでタカ派な発言をしていたが、先週のインフレ指標とFOMCを境にタカ派トーンはやや後退させているものの、利下げには慎重な姿勢を垣間見せている。
USD/JPY 158.73 EUR/JPY 170.19
GBP/JPY 201.35 AUD/JPY 105.80
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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