小動き、米雇用統計発表控えて ECB高官らの発言も反応薄=ロンドン為替概況
小動き、米雇用統計発表控えて ECB高官らの発言も反応薄=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、小動き。米雇用統計発表を日本時間午後9時30分に控えて、様子見姿勢が広がっている。ドル円は155円台半ばから前半での揉み合い。円買いの動きが先行も、すぐに下げ渋り。クロス円も同様の値動きで、ユーロ円は169円台半ばから169円台割れ、ポンド円は199円付近から198.40付近で下に往って来い。米10年債利回りは4.29%台から4.30%台での揉み合い。欧州株はマイナス圏での推移。前日のECB理事会での利下げも、その後については不透明であることが重石。この日は一連のECB高官発言が報じられているが、シュナーベル理事が「特定の金利の道筋をあらかじめ約束することはできない」と発言しているように、今後の金利動向へのヒントは得られず。この日発表された1-3月のECB主要賃金指標(前年同期比)は前回の4.9%から5.1%へ加速しており、追加利下げにとっては不透明な材料となっていた。ホルツマン・オーストリア中銀総裁は、昨日の理事会で唯一の利下げ反対だったことを明言していた。
ドル円は155円台半ばでの取引。東京午前の155.94近辺を高値に、ロンドン朝方には155.13近辺まで下落。その後は下げ渋っており、前日NYクローズ付近へと戻している。米雇用統計発表を控えて調整主導の値動きだったもよう。
ユーロドルは1.08台後半での取引。1.0883-1.0898レンジと前日終値を挟んで動意薄。ユーロ円は東京午前の169.83近辺を高値にドル円とともに下落。ロンドン朝方には168.94近辺の安値をつけた。その後は169円台半ばへと下げ渋り。対ポンドでは目立った方向性を示さず。一連のECB高官発言からは次回以降の追加利下げなどのヒントは得られず。
ポンドドルは1.28付近での取引。1.2782から1.2802までのレンジ。前日NY終値を挟んだ揉み合いとなっている。ポンド円は東京午前の199.38近辺を高値にロンドン朝方には198.40近辺まで下落。その後は199円付近に下げ渋っている。ユーロポンドは0.8510-20レベルでの小動き。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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