ECB理事会を控えてユーロドルは1.08台後半で振幅、ドル円156円前後に落ち着く=ロンドン為替概況
ECB理事会を控えてユーロドルは1.08台後半で振幅、ドル円156円前後に落ち着く=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ECB理事会を控えて値動きが一服している。ユーロドルは1.08台後半での値動きにとどまっている。東京昼にかけては1.09台に迫る上昇となったが、大台には届かず反落。東京市場からの円安の動きも一服している。ドル円は156円台を回復し高値を156.40付近に伸ばしたあとは、156円挟みの水準で推移している。ユーロ円も一時170円台乗せまで買われたが、その後は169円台後半に押し戻されている。ポンドはやや上値重く推移。ポンドドルは1.28台を割り込むと1.2770台へと安値を広げ、ポンド円は200円手前まで買われるも、その後は199円台前半へと反落。対ユーロでもややポンド安となっている。独製造業受注は予想外の低下、独英の建設業PMIはいずれも改善したが独PMIの水準は38.5と引き続き低迷。ユーロ相場の支援材料には乏しいが、ECB理事会前の調整の面もありユーロ相場の下げは限定的。ECB理事会では25bp利下げが織り込み済みとなっておりスタッフ経済予測やラガルドECB総裁会見で次回以降のヒントが得られるのかがポイントに。また、米新規失業保険申請件数、米貿易統計、米非農業部門労働生産性・確報値などの発表も控えている。
ドル円は156円付近での取引。東京午前に155.37近辺まで下落したあとは、買いに転じている。ロンドン序盤に156.38近辺の高値をつけたあとは156円前後に落ち着いた。米10年債利回りは4.28%付近から4.30%台で振幅。ロンドン早朝に日銀の中村審議委員が「来週の政策決定会合での利上げは早すぎる」との認識を示し、円売りにつながる場面があったが、足元では値動きは一服。
ユーロドルは1.08台後半での取引。東京朝方の1.0869付近から東京昼にかけて1.0896近辺まで上昇。その後は反落して1.0870台までの値動き。ユーロ円はドル円とともに買われ169.22近辺から170.07近辺まで一時上昇。その後は169.70-80レベルと前日NYクローズ水準に落ち着いた。ECB理事会待ちとなっている。対ポンドではややユーロ買いも、ユーロにとっての強調材料には欠けた。
ポンドドルは1.27台後半での取引。東京午前に1.2809近辺まで買われたあとは下げに転じている。ロンドン序盤には1.2776近辺まで軟化し、その後も上値が重い。ポンド円は東京午前の198.99近辺を安値に、ロンドン序盤には199.94近辺まで買われた。その後は199.50割れ水準へと反落している。ユーロポンドは0.85割れ水準から0.8510台へと小幅に買われている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
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執筆者 : MINKABU PRESS
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