このあとカナダ中銀の政策発表 利下げ開始がコンセンサスも情勢は微妙
このあと日本時間23時45分にカナダ中銀が金融政策委員会の結果を発表する。0.25%の利下げ開始がコンセンサスとなっているが、情勢は微妙といったところのようだ。利下げを正当化するインフレ鈍化と雇用の軟化があるとする一方、カナダ中銀は利下げを待つことができると主張しているエコノミストもいる。第1四半期の成長は加速し、暫定値段階での第2四半期の経済活動と小売売上高が改善している。
次回7月の政策委員会にかけてカナダ中銀は雇用統計、消費者物価指数(CPI)、小売売上高をそれぞれ2回、月次GDPをさらに1カ月分発表される。これらの追加データから、ディスインフレのプロセスが持続可能なのかを確認できるという。
利下げを実施した場合でも、カナダ中銀は追加利下げにコミットすることはなく、オープンな姿勢を強調するとの指摘も出ている。
いずれにしろ今回は、利下げ見送り、および先行きの利下げに慎重なメッセージに対するリスクが留意される会合ではある。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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