【これからの見通し】昨日の米ISMの下振れでドル安に、きょうは米求人件数に注目
【これからの見通し】昨日の米ISMの下振れでドル安に、きょうは米求人件数に注目
昨日のNY市場では米ISM製造業景気指数が下振れしたことで、為替市場ではドル安の反応が広がった。ドル円は一時155円台に下落、ユーロドルは1.09台乗せとなっている。ドル指数は約2か月ぶりのドル安水準へ戻している。ただ、金曜日に米雇用統計が発表されるなかで、現時点では逐一の米経済指標ごとの反応にとどまりそうだ。
この後の海外市場で発表される米経済指標は、米JOLTS求人件数(4月)、米製造業新規受注(4月)、米耐久財受注(確報値)(4月)などが予定されている。最近はJOLTS求人件数の強弱に対する反応が大きくなる傾向がみられる。市場予想は836万件と前回の848.8万件から減少する見込み。結果次第ではあるが、市場が減少に素直な反応を示すようだと、ドル売りとなりやすい事前予想となっている。
発言イベント関連の予定は少ない。先週末から米金融当局者が金融政策関連の発言を自重する「ブラックアウト期間」に入っている。ECB理事会を木曜日に控えて、ECB当局者からも目新しい内容の発言は控えられているようだ。米企業決算ではコンピュータ大手のHPが注目される。
minkabu PRESS編集部 松木秀明

執筆者 : MINKABU PRESS
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