ドル円は21日線を試す動き 弱いISM指数受け下落=NY為替
NY時間に入ってドル円は戻り売りが強まっており、156円台前半に下落している。本日の21日線が156.15円付近に来ており、その水準を試す動きが見られている。この日発表になったISM製造業景気指数を受けてドル売りが強まっており、米国債利回りも急低下する中、ドル円を下押ししている。
ISM製造業景気指数は48.7と2カ月連続で低下し、判断基準の50からさらに下振れている。米地区連銀指数やS&Pが発表する米製造業PMIといった類似指標からは強めの内容も期待されていたが、想定外の結果に敏感に反応している模様。新規受注、生産が低下したほか、仕入価格が急低下しており、インフレ鈍化を示唆する内容ではある。なお、雇用は前回から上昇し50を回復した。
今週は週末の米雇用統計を始め、重要指標が目白押しとなる。一方、来週にFOMCが予定されているが、FOMC委員はFOMC明けまで発言を控えるブラックアウト期間に入っており、タカ派な発言は聞こえて来ない。一部には、今月発表の5月分の米経済指標はインフレ鈍化への期待を示唆する弱めの内容になるのではとの見方もあるようだ。
*ISM製造業景気指数(5月)23:00
結果 48.7
予想 49.7 前回 49.2
新規受注 45.5(49.1)
生産 50.2(51.3)
雇用 51.5(48.6)
入荷遅延 48.9(48.9)
在庫 47.9(48.2)
仕入価格 57.0(60.9)
輸出 51.1(48.7)
USD/JPY 156.17 EUR/JPY 169.76
GBP/JPY 199.42 AUD/JPY 104.35
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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