【これからの見通し】週明けは一連の景況関連指標に注目、米国はPMIとISM製造業景気指数
【これからの見通し】週明けは一連の景況関連指標に注目、米国はPMIとISM製造業景気指数
週明け相場は、一連の景況関連指標が注目される。欧州ではフランス、ドイツ、ユーロ圏と英国の製造業PMI確報値(5月)が発表される。今週木曜日にはECB理事会が金融政策を発表するが、市場および金融当局者は6月利下げ開始でコンセンサスが形成されている。それ以降の利下げについては、賃金動向などを精査しつつといったデータ次第の姿勢が強まることとなろう。まずは、足元の製造業PMI確報値の強弱感をチェックしたい。
米国でも製造業PMI確報値(5月)が発表されるほか、建設支出(4月)、ISM製造業景気指数(5月)などの発表が予定されている。注目度の高いISM製造業景気指数の市場予想は49.6と前回の49.2からの上昇が見込まれている。ただ、引き続き景気判断分岐点の50は下回る予想となっている。50超となれば、サプライズとしてドル買いの反応が期待されるがどうか。
発言イベント関連の予定は少ない。欧州時間にシムカス・リトアニア中銀総裁が金融安定性報告について講演する。米金融当局者は先週末から金融政策・経済見通しに関する発言を差し控える「ブラックアウト期間」に入っている。
今週は木曜日にECB理事会、金曜日に米雇用統計発表を控えており、週前半は手探りの相場展開が続きそうだ。
minkabu PRESS編集部 松木秀明

執筆者 : MINKABU PRESS
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