ドル円は155円台後半まで買い戻される FOMC委員の姿勢は変わらず=NY為替序盤
きょうも為替市場はドル買いが優勢となる中、ドル円は155円台後半まで買い戻されている。今週の米消費者物価指数(CPI)を始めとした一連の米経済指標を受けて市場はFRBの利下げ観測を強め、短期金融市場では9月と12月の年内2回の利下げを見込んでいる。
ただ、FOMC委員の姿勢に変化はなく、ここ数日伝わっている委員の発言は、インフレの動向をなお確認する必要があり、現段階では高金利継続が好ましいとし、利上げに慎重姿勢を強調している。予想されていたことではあったが、これを受けてドルは買い戻しが出ているようだ。本日はウォラー、カシュカリ、デーリーの3名のFOMC委員の発言が予定されている。
ドル円は本日155.40円付近に来ている21日線を回復。再び上値を目指す展開になるか注目されるところではあるが、以前ほどの軽さは無いようだ。
なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は155円に観測されている。
17日(金)
155.00 (17.9億ドル)
20日(月)
154.00 (11.9億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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