【直前まとめ】FOMC 利下げ期待後退でドル高株安も
【直前まとめ】FOMC 利下げ期待後退でドル高株安も
今晩午前3時に米連邦公開市場委員会(FOMC) の結果が発表され、3時半よりパウエルFRB議長が会見を行う。
今回の会合では政策金利は据え置きで見通しが一致している。また、四半期に一度メンバーによる経済・物価などの見通しが示されるSEPも今回のFOMCでは公表される回ではない。
最も市場の注目はかなり高くなっている。米株式市場のオプション取引は今回のFOMC後の値動きが大きなものになるとの見通しが広がっていることが示されている。
注目は声明と会見の内容となるが、ここに来て物価の高止まり懸念が広がってきており、声明や会見では金利を高くとどめる姿勢が示される可能性が指摘されている。
ブラックアウト前には、NY連銀のウィリアムズ総裁が基本シナリオではないとしながらも利上げの可能性に言及する場面が見られた。ウィリアムズNY連銀総裁は、金融政策の実務を担う同行総裁就任後は比較的中立を守る姿勢となっているが、前職のサンフランシスコ連銀総裁時代はハト派的な姿勢で知られていただけに、利上げ言及はサプライズとなった。
それだけFOMC内で物価への警戒が強まっている証左とも言えるだけに、今回の声明と議長会見にはかなり注目。利下げ開始期待の後ずれが目立つようだと、もう一段のドル高があり得る。
MINKABUPRESS 山岡

執筆者 : MINKABU PRESS
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