【これからの見通し】米消費者物価指数の結果に視線集まる、市場反応に注目
【これからの見通し】米消費者物価指数の結果に視線集まる、市場反応に注目
きょうは注目の3月の米消費者物価指数が発表される。市場コンセンサス予想は前年比が+3.4%(前回+3.2%)、コア前年比が+3.7%(前回+3.8%)と強弱まちまちとなっている。
まずは、予想と結果との乖離度合いに対して、米債利回り動向とともに、ドル相場に敏感な反応がみられそうだ。米インフレ3%台での下げ渋りとなれば、年内の利下げ見送り論が再び台頭しそうだ。一方、サプライズ的に3%台割れとなれば、6月利下げ開始観測が復活する可能性もある。その後は、株式市場の反応とともに、円相場の動きが注目される。
ドル円は151円台で指標発表を迎えることとなりそうだが、発表後は上下動が激しくなることを想定しておきたい。152円台乗せでは、政府・日銀の為替介入警戒が高まりそうだ。ただ、ドル円相場ポジションの偏り次第では、即時の介入が見送られる可能性もあり、読みは困難であろう。上下動に翻弄されないように注意したい。方向性が見極められるまでは、手を出さないこともありか。
その他の経済指標発表は、米MBA住宅ローン申請指数(03/30 - 04/05)、米卸売在庫(確報値)(2月)、カナダ住宅建設許可(2月)、カナダ中銀政策金利(4月)など。カナダ中銀は政策金利を5.00%に据え置くことが市場コンセンサスになっている。
発言イベント関連では、米消費者物価指数発表後にボウマンFRB理事の講演、グールズビー・シカゴ連銀総裁やバーキン・リッチモンド連銀総裁が討論会に参加、米10年債入札(390億ドル)の実施、そして米FOMC議事録(3月19日-20日開催分)の公表と続く。岸田首相とバイデン米大統領が会談する予定もある。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
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執筆者 : MINKABU PRESS
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