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【これからの見通し】米PPI、小売売上高などを確認へ、来週のイベントを控えてやや相場は煮詰まっている面も

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【これからの見通し】米PPI、小売売上高などを確認へ、来週のイベントを控えてやや相場は煮詰まっている面も

 今週は次第に動意が弱まる展開となってきている。ユーロドルは1.09台で連日狭いレンジ取引となっている。ドル円は来週の日銀決定会合をめぐる思惑が交錯するなかで、ボラタイルな値動きを示しているが、水準的には147円台から148円付近での一進一退となってきている。

 日銀に関しては、ポイントとされている春闘の強い結果が、マイナス金利解除観測を高めている。ただ、連日の当局者関連の報道を受けて、次第にマーケットも疲れてきているようだ。3月マイナス金利解除観測が中心となっているが、4月に持ち越される見込みも一部にはあり、どちらになってもなるべく市場ショックが大きくならないような配慮がみられているようだ。また、ETF購入停止やYCC撤廃についても市場に織り込ませようと、情報発信に抜かりはないようだ。

 米FOMCについては市場は6月利下げ開始で次第にコンセンサスが形成されつつある。米雇用統計や米CPIなどを通過して、市場の織り込み度合いには目立った変化はみられていない。ドル相場自体はドル安の流れが一服しており、上下どちらにも動きにくくなっている。

 そのような状況下で、この後の海外市場では一連の米経済指標の内容をチェックすることとなろう。日本時間午後9時30分には米生産者物価指数(PPI)(2月)、米小売売上高(2月)、米新規失業保険申請件数(03/03 - 03/09)などが発表される予定。続いて午後11時には米企業在庫(1月)が発表される。

 市場の注目度が高い米PPIについては、前年比+1.2%と前回の+0.9%から上昇する見込み。食品・エネルギーを除いた前年比は+1.9%と前回の+2.0%から変化は少ない見込み。いずれも低下一服といったところだが、すでに低水準になっている点が指摘されよう。米小売売上高は市場予想と結果が乖離することも多く注意したいが、前月比の予想は+0.8%と前回の-0.8%からプラスに転じる見込み。自動車を除いた前月比は+0.5%と前回の-0.6%からプラスに転じる見込み。景気の腰折れは回避されそうな予想となっている。いずれもショックを与えるような予想とはなっておらず、大きな変更がみられなければ市場の6月利下げ開始観測への影響は限定的となりそうだ。

 発言イベント関連では、デコス・スペイン中銀総裁、シュナーベルECB理事、クノット・オランダ中銀総裁、デギンドスECB副総裁、ストゥルナラス・ギリシャ中銀総裁などの講演イベント参加が予定されている。来週の日銀、FOMC、英中銀などの金融政策発表を控えて、すでに直近会合を終えたECBの発言が目立つ格好となっている。 

minkabu PRESS編集部 松木秀明

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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