【本日の見通し】流れはまだドル高円安か、方向性探る展開
【本日の見通し】流れはまだドル高円安か、方向性探る展開
昨日の市場でドル円は一時売りが強まった。22時半に複数の米指標が発表される中、最も注目度の高かった米小売売上高が予想外の大きな前月比マイナスとなり、ドル売り円買いにつながった。予想以上に好調となった年末商戦の反動という面があるものの、前回値の下方修正と合わせ、米個人消費に対する警戒感が広がっている。もっとも安値を付けた後、150円台を一時回復するなど、下値しっかり感が継続。NY連銀製造業景気指数、フィラデルフィア連銀景況指数などが予想よりも強く出たことも好材料で、ドル高の流れは継続と見られる。
今日に関しては週末を前にどこまで上値を試せるのかが微妙なところ。22時半発表の米生産者物価指数(PPI)や住宅着工件数などが強めに出ると、ドル買いが広がる可能性があるが、予想前後に留まるようだと、150円台後半の買いには慎重姿勢が見られそう。149円台後半から150銭台半ばにかけてのレンジ取引が中心か。
ユーロは対ドルで買いが目立った。14日のドル高局面で1.06台をいったん付けたが、全般に下値しっかりという印象が強く、短期筋の買い戻しを誘っている。第4四半期GDPが弱く出たことで一時売りが出た英ポンドに買い戻しが入るなど、欧州通貨の堅調な動きが目立っていた。ただ、ユーロドルの1.08手前は売り注文が入っていると見られ、そこからの買いには慎重か。1.07台後半を中心とした推移が見込まれる。
ユーロ円はドル円の下げもあって一時160円台を付けたが、その後対ドルでのユーロ買いなどを支えに161円60銭台まで上昇。ドル主導の展開が見込まれるが、流れ的には上方向か。
MINKABU PRESS 山岡和雅
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執筆者 : MINKABU PRESS
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