米債利回りの低下受けてドル円軟調=ロンドン為替概況

米債利回りの低下受けてドル円軟調=ロンドン為替概況

　ロンドン市場でドル円はドル安円高となった。米債利回りが低下。ベンチマークとなる米10年債利回りが4.13%を割り込むと下げが強まり、4.10%を割り込む動きとなった。米債利回りの低下を受けてドル売りが強まると、ドル円は東京市場で下値を支えた148円00銭前後の水準を割り込み、147円70銭台を付けている。

　ユーロは対ドル、対円で軟調。ECBの早期利下げ期待が重石となり、米債利回り低下でドル売り圧力がかかる中でもユーロ安ドル高となった。独ダックスがバイエルの大幅安などに売りが出たことも、ユーロ売りを誘った。ユーロドルは1.0810台まで下げている。ユーロ円はドル円の下げと対ドルでのユーロ安両面から下げており、東京午後の160円台後半から160円を割り込むところまで売りが出た。

　今週木曜日に英中銀金融政策会合を控えるポンドは、対ドルで1.2700前後での推移。中銀会合結果次第で早期利下げ期待が後退するとの見方が広がっており、ポンド売りが入りにくい。ユーロポンドはロンドン朝の0.8535前後から0.8515前後を付けている。ポンド円は円買いの勢いが強く187円60銭前後まで下げている。

MINKABU PRESS 山岡和雅