ドル売り優勢、ポンドドルが主導、ドル円は一時147円台前半=ロンドン為替概況
ドル売り優勢、ポンドドルが主導、ドル円は一時147円台前半=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ドル売りが優勢。米債利回り低下がドル相場を圧迫、前日の上昇を消す動きが広がっている。この時間帯に主導したのがポンドドルの上昇で1月英PMI速報値の強い結果に反応。1.27台前半での強保ち合い状態から一気に1.2770台まで買われた。ユーロドルも連れ高となり1.08台後半から一時1.09台に乗せた。ユーロ圏PMI速報値は、製造業が改善もサービス業は予想外の悪化となり、ユーロはポンドほどは買われなかった。ドル円は一時147.40付近まで下落。米債利回り低下とは対照的に本邦長期国債利回りは上昇、日銀のマイナス金利解除観測が再燃しているようだ。また、この日は中国人民銀行の預金準備率0.5%ポイント引き下げが報じられ、香港株が上げ幅を拡大した。中国との経済関係が深く、リスク動向に敏感な豪ドルが買われ、対ドルでは0.66台乗せへと高値を伸ばした。NY原油先物も74ドル台後半で小高く推移。ドルカナダは安値を1.3450割れまで広げた。米債利回り低下のほかにも、各通貨ごとにドル安材料がみられた。
ドル円は147円台半ばでの取引。東京朝方の148.40近辺を高値に一方的に下落している。ロンドン序盤には147.38近辺に安値を広げ、値幅は1円を超えた。米債利回りの低下がドル売り圧力となるとともに、本邦長期債利回りの上昇が円高圧力として加わった。
ユーロドルは1.09付近での取引。米債利回り低下とともにじり高となるなかで、ロンドン時間には一連のPMI速報値の発表とともに買われている。一時1.0908近辺に高値を伸ばした。ユーロ円は東京朝方の161円台乗せ水準からロンドン序盤には一時160.24近辺まで下落した。その後は、ユーロドルの上昇とともに160.90付近まで買い戻された。対ポンドではユーロ売りが優勢。英PMIの強い結果に反応した。
ポンドドルは1.27台半ばでの取引。東京市場でじり高となったあと、ロンドン序盤には英PMI速報値が上振れたことを受けて一気に上昇。高値を1.2773近辺に伸ばした。ポンド円は東京市場で188円台前半から187円台後半に軟化したあと、ロンドン朝方には一時187.47近辺まで安値を広げた。その後は英PMIに反応して買われ、高値を188.48近辺まで伸ばした。ユーロポンドは0.8560付近から一時0.8530台まで下落した。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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