東京株式(大引け)=29円安、日銀決定会合後は利益確定の売りに押される
23日の東京株式市場は売り買い交錯、日経平均は前日終値を挟んで不安定な展開となり、結局小幅マイナス圏で着地する形となった。
大引けの日経平均株価は前営業日比29円38銭安の3万6517円57銭と3日ぶり小幅反落。プライム市場の売買高概算は16億4569万株、売買代金概算は4兆9562億円。値上がり銘柄数は557、対して値下がり銘柄数は1046、変わらずは55銘柄だった。
きょうの東京市場は、前日まで日経平均が大幅高した反動で利益確定の売りが優勢となった。日銀金融政策決定会合では大規模金融緩和策の維持を決定、マイナス金利の解除は見送られたが、事前に織り込みが進んでいたことで利益確定売りを誘発した。引け後に植田日銀総裁の記者会見を控え、マイナス金利解除に向けた動きが示唆される可能性が警戒された面もあるようだ。ただ、一時は買いが優勢で、決定会合の結果発表直後の後場寄りに、日経平均は430円あまりの上げ幅で3万7000円台目前まで上値を伸ばす場面もあった。なお、値下がり銘柄数は後場に入って急増し1000を上回った。一方、前後場を通じて商い活況で、全体売買代金は5兆円近くに膨らんでいる。
個別では、6700億円強の記録的売買代金をこなしたレーザーテック<6920>が高く引けたほか、ソシオネクスト<6526>も堅調を維持。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクもしっかり。野村マイクロ・サイエンス<6254>が大きく切り返し、富士電機<6504>も高い。さくらインターネット<3778>の物色人気が際立った。ラクスル<4384>、ギフティ<4449>も値を飛ばしている。
半面、朝高のディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置の主力銘柄が軟化したほか、川崎汽船<9107>が安く、ソニーグループ<6758>も冴えない。KDDI<9433>が軟調、セブン&アイ・ホールディングス<3382>も売りに押された。リクルートホールディングス<6098>も下落した。エンプラス<6961>が急落、セック<3741>、T&K TOKA<4636>の下げも目立つ。
出所:MINKABU PRESS
執筆者 : MINKABU PRESS
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