米債利回りが低下も、ドル相場はややドル買いに 米ＣＰＩ発表控えて＝ロンドン為替概況

米債利回りが低下も、ドル相場はややドル買いに　米ＣＰＩ発表控えて＝ロンドン為替概況

　ロンドン市場は、ややドル買いの動き。ただ、米債利回りは低下しており、米消費者物価指数発表を控えて各市場まちまちの動きとなっている。欧州株や米株先物は買いが先行したが、上げを消す動きがみられており方向性は希薄。米１０年債利回りは４．０３％付近から３．９８％台まで低下している。ドル円は東京市場での下落が一服し、145円台前半から半ばへと下げ渋り。ユーロドルは1.0990付近まで小幅に買われたあと、1.0960付近に安値を広げる動き。ポンドドルは1.2770台まで買われるも、その後は1.2730台まで反落。クロス円はやや円高に。ユーロ円は160円付近で上値を抑えられると、159.50割れへと軟化。ポンド円は185.80台を高値に185.20台へと下押しされた。仏中銀総裁は、フランス経済は減速しているものの、懸念されていたよりは堅調、インフレ率は、今後数カ月で３％下回るだろう、などと述べていた。

　ドル円は145円台半ばでの取引。東京午前につけた145.81近辺を高値に、午後には145.28近辺まで下落。その後ロンドン時間にかけては下げ渋りとなっている。145.60付近が重くなり、145円台半ばでの揉み合いとなっている。米債利回りは低下しているが、目立った売りにはつながっていない。米消費者物価指数発表待ちとなっている。

　ユーロドルは1.09台後半での取引。前日終値を軸とした上下動となっている。ロンドン序盤に1.0989近辺まで買われたが、その後売りに転じると安値を1.0959近辺に更新。売りも続かず揉み合いに。ユーロ円は上値重く推移。東京午前の160.01近辺を高値として、ロンドン市場では159.42近辺まで下落している。欧州株は買い先行も、次第に上げ幅を縮小。対ポンドではユーロ売りが先行したが、足元では下げ一服。

　ポンドドルは1.27台半ばでの取引。東京朝方の1.2729近辺を安値にその後は上昇。ロンドン朝方に1.2774近辺に高値を伸ばした。その後は再び1.2730台まで反落したが、下げも一服。ポンド円は185円台での振幅。ロンドン朝方に185.85近辺まで一時買われたが、その後は185.25近辺まで下押しされた。足元では185円台半ばに戻している。ユーロポンドはユーロ売りが優勢。0.8616近辺を高値に0.8597近辺までのレンジとなっている。

minkabu PRESS編集部 松木秀明