ややドル安・ポンド安も、クリスマス気分抜けず小動き ドル円は１４２円台後半＝ロンドン為替概況

ややドル安・ポンド安も、クリスマス気分抜けず小動き　ドル円は１４２円台後半＝ロンドン為替概況

　ロンドン市場は、ややドル安・ポンド安の動き。ただ、ロンドン勢の取引が再開も、依然としてクリスマス気分は抜けず小動き。この日は主要経済統計発表の予定はなく、手掛かり難となっている。ドル円は142円台後半から半ばでの揉み合い。東京午前には日銀主な意見で緩和政策継続が示され円安となったが、持続性はみられず。ロンドン朝方に１－３月の日銀国債買い入れ計画が発表され、中長期の下限引き下げ、超長期回数減が発表されたことに円買い反応も、続かず。欧州通貨ではポンド売りが先行。対ユーロでのポンド売りが主導している。ポンドドルは1.27台前半から一時1.27台割れまで下落。その後は1.27台前半で下げ一服。ユーロドルは東京昼過ぎの1.1029近辺を安値に、ロンドン時間には1.1059近辺まで買われている。ドル指数はクリスマス前から一段と低下したが、小幅の動きにとどまっている。１２月に入ってからのドル安やポンド安の流れには変化はみられていない。

　ドル円は142円台後半での取引。東京朝方につけた142.31近辺を安値に、東京午前には142.85近辺まで買われた。日銀主な意見（12月18日-19日開催分）で、「来春の賃上げが予想よりかなり上振れたとしても基調的な物価上昇率が2%を大きく上回ってしまうリスク小さい」としたことが円売りを誘った。その後は、買いは続かず142.50割れまで反落。ロンドン序盤に再び上値を試したが東京高値付近で上値を抑えられている。。ロンドン朝方に１－３月の日銀国債買い入れ計画が発表され、中長期の下限引き下げ、超長期回数減が発表されたことに円買い反応も続かず。レンジ取引となっている。

　ユーロドルは1.10台半ばでの取引。東京昼過ぎにつけた1.1029近辺を安値に、その後は買いの流れが続いている。ロンドン序盤に1.1059近辺の高値を付けて、高止まりに。ユーロ円はやや円売りが優勢。東京昼過ぎの157.15近辺を安値に、振幅を伴いながらもロンドン朝方に157.78近辺に高値を伸ばした。その後はレンジ内での揉み合い。対ポンドではユーロ買いが入っている。

　ポンドドルは1.27台前半での取引。ロンドン朝方に1.2735近辺に高値を小幅更新。その後は売りが先行して1.2699近辺まで下落。売りも続かず1.27台前半と前日終値付近に戻している。ポンド円は181.09近辺から181.87近辺にレンジで上下動しており、ユーロ円と比較すると伸びを欠く動き。ユーロポンドは0.8667近辺を安値にロンドン序盤に0.8698近辺まで買われた。

minkabu PRESS編集部 松木秀明