アジア株 トランプのEUメキシコ30%関税警告も反応は限定的、市場は「タコ取引」を見込む
アジア株 トランプのEUメキシコ30%関税警告も反応は限定的、市場は「タコ取引」を見込む
東京時間11:07現在
香港ハンセン指数 24142.03(+2.46 +0.01%)
中国上海総合指数 3524.53(+14.36 +0.41%)
台湾加権指数 22643.85(-107.18 -0.47%)
韓国総合株価指数 3178.53(+2.76 +0.09%)
豪ASX200指数 8587.40(+7.27 +0.08%)
アジア株はまちまち、トランプによる世界的な貿易摩擦が懸念されている。
トランプ氏は先週末EUとメキシコに30%関税を警告。先週はブラジルに50%関税をふっかけ、カナダにも35%関税を課すと表明した。世界的な貿易摩擦にもかかわらず米株が最高値をつけていることから、トランプ氏は積極的に関税政策を進め続けても米金融市場に影響はないと見ているようだ。
トランプの相次ぐ関税発表も市場の反応は限定的。マーケットは、大きな関税率を警告し最終的にはトランプが引き下がる「タコ取引」になると見込んでいるようだ。ただ、アナリストらはトランプは脅しているだけだと高をくくるべきではないと市場を牽制。JPモルガンCEOは、市場が「タコ取引」を期待していることに警鐘を鳴らした。
韓国株は小幅高。米ゴールドマンサックスが新政権による企業統治改革の進展を理由に韓国株の目標を3500ポイントに引き上げた。JPモルガンも企業統治改革が加速すれば韓国株は今後2年間で5000ポイントに近づく可能性があると見ている。また、トランプ関税政策への過度な懸念も後退している。トランプ氏は「韓国が取引を望んでいる」とコメントしており、韓国と米国の貿易交渉進展への期待が広がっている。
上海株は上昇。あすは中国第2四半期GDPや6月の小売売上高、住宅販売価格などが発表される。総じて伸びが鈍化することが予想されているが、弱ければ弱いほど景気支援策期待は高まるため株価は上昇する可能性も。一方、予想外に強い結果となれば政府が急いで支援策を打ち出す必要がなくなるため支援策期待後退で株価は軟調になる可能性もある。

執筆者 : MINKABU PRESS
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