朝の日銀主な意見で一時円売り進む=東京為替概況
朝の日銀主な意見で一時円売り進む=東京為替概況
先週18日、19日の日銀金融政策決定会合の主な意見が今朝公表された(6営業日後の公表)。その中で、出口戦略に向けたタイミングが近づいているなどの発言がある一方で、現在、慌てて利上げしないと、ビハインド・ ザ・カーブになってしまう状況にはなく、少なくとも来春の賃金交渉の動向を見てから判断しても遅くはないといった意見があり、1月の会合でのマイナス金利解除期待が後退する形で円売りとなった。この内容を受けて短期金利市場での1月会合でのマイナス金利解除見通しは27.5%から一時2.3%まで低下していた。
ドル円は142円30銭台から142円85銭付近まで急騰。その後いったん142円40銭台まで調整が入ったが、午後に入って142円60銭台を付けるなど、円安基調が続いている。
クロス円でもいったん大きく円安となり、ユーロ円は157円10銭台から157円67銭まで上昇。昼にかけていったん上昇分をすべて解消したが、午後に入って157円50銭台を付けるなど、やや円安傾向を見せている。ポンド円も同様で181円10銭台から181円67銭まで上昇。その後181円30銭前後へ下げて、181円60銭前後を付ける動き。
ユーロドルは昨日の海外市場で買いが強まり1.1000台から1.1040台へ上昇して東京朝を迎えた。朝方1.1044を付けたが、1.1050超えの売り注文が意識されたこともあり、いったん1.1030割れまで下げた。午後は海外勢のユーロ買いドル売りを期待して朝の水準へ戻している。
MINKABU PRESS 山岡和雅
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執筆者 : MINKABU PRESS
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