ユーロドルは200日線を下回る 利下げ議論は「時期尚早」と釘を刺す=NY為替
きょうはドルの買い戻しが強まる中で、ユーロドルは1.07ドル台に下落している。きょうの下げで、本日1.0820ドル付近に来ている200日線を下回っており、明日以降の動きが注目される。100日線が1.0775ドル付近、フィボナッチ50%戻しの水準が1.0735ドル付近に来ている。
市場はECBの利下げ期待を膨らませているが、ECBはその期待を否定しているようだ。きょうはECB理事のブイチッチ・クロアチア中銀総裁の発言が伝わっていたが、「ECBの現在の予想が2024年と25年も正しいと証明されれば、利下げがあるのは間違いない」と述べた。ただ、その議論は「時期尚早」と釘を刺している。
ユーロ圏のインフレが予想以上に鈍化し、市場は4月の利下げを完全に織り込んでいるほか、3月の利下げ開始の可能性も織り込んでいる。ただ、利上げサイクルは終了したと思われるが、ECBは利下げについては慎重に見ているようだ。
EUR/USD 1.0794 EUR/JPY 158.85 EUR/GBP 0.8567
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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