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東京株式(大引け)=200円安、米長期金利は一段の低下も円高など重荷に

株式 

 4日の東京株式市場は主力株中心に売りに押される展開で日経平均は続落。朝方に400円超の下げをみせる場面もあったが、売り一巡後は下げ渋った。

 大引けの日経平均株価は前営業日比200円24銭安の3万3231円27銭と続落。プライム市場の売買高概算は13億1591万株、売買代金概算は3兆3211億円。値上がり銘柄数は699、対して値下がり銘柄数は907、変わらずは52銘柄だった。

 きょうの東京市場はリスク回避ムードの強い地合いとなった。前週末の欧州株市場が文字通りの全面高に買われたほか、米国株市場でも米長期金利の一段の低下を好感してNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに上昇、特にダウは連日の年初来高値更新と好調だった。注目された前週末のパウエルFRB議長の講演はタカ派的な内容ではなく、投資家心理にプラスに働いた形だ。ただ、金利低下を背景に外国為替市場ではドルが売られ、足もと円高傾向を強めたことが、きょうの東京市場では自動車やハイテクなど輸出セクター中心に逆風となった。今週は米国で雇用関係の指標が相次ぐことや、週末にはメジャーSQ算出を控え、先物主導で不安定な値動きとなることも予想される。そのため足もとでは積極的な買いが見送られた面もあるようだ。

 個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが売られ、トヨタ自動車<7203>も下値を探る展開となった。東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>なども売りに押された。三菱重工業<7011>も安い。ネットプロテクションズホールディングス<7383>の下げが目立つほか、日東紡績<3110>、クミアイ化学工業<4996>、岩谷産業<8088>などが大きく水準を切り下げた。

 半面、売買代金で群を抜くレーザーテック<6920>が買い優勢だったほか、川崎汽船<9107>など海運株が物色人気を集めた。TOWA<6315>がしっかり、SCREENホールディングス<7735>も値を上げた。さくらインターネット<3778>は大幅高に買われた。セレス<3696>がストップ高を演じ、ダブル・スコープ<6619>も投資資金の流入が顕著だった。このほか、インフォマート<2492>、マネックスグループ<8698>などが活況高となった。

出所:MINKABU PRESS

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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