カナダのシンクタンク、カナダ中銀は来年6月に利下げを検討すべきと提言=NY為替
きょうのNY為替市場はドル売りが再開する中で、カナダドルは対ドルで買いが強まり、ドルカナダは1.34ドル台に下落している。一方、対円では下落し、カナダ円は108円台に下落。再び21日線を下放れている。目先は100日線が来ている108円台半ばが下値サポートとして意識される。本日はカナダの雇用統計が発表になっていたが、予想を上回る雇用増加数を示した。しかし、失業率は5.8%まで上昇しており、昨年1月以来の水準に悪化している。
カナダを代表するシンクタンクのパネルは、カナダ中銀は来週の政策委員会で政策金利を5.00%に据え置き、来年6月に0.25%ポイントの利下げを検討すべきだと提言している。政策金利は2024年末までに4.00%まで引き下げられるべきだという。第3四半期のGDPがマイナス成長に陥り、労働市場も軟化が続いている。
11人のメンバーからなるパネルは、カナダ経済の過剰需要は解消しつつあり、消費者金融などの金融関連の指標はさらなる弱さを示していると指摘。また、2024年と2025年に約7000億カナダドルの住宅ローン関連の更新が控えており、それはストレスになると警戒感を示した。
*カナダ雇用統計(11月)22:30
・雇用者増加数
結果 2.49万人
予想 1.30万人 前回 1.75万人
・失業率
結果 5.8%
予想 5.8% 前回 5.7%
USD/CAD 1.3495 CAD/JPY 108.82
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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