ダウ平均はプラス圏スタートも続かず、週末を前にした調整などに押された=米国株概況
ダウ平均はプラス圏スタートも続かず、週末を前にした調整などに押された=米国株概況
きょうのNY株式市場でダウ平均は小幅反落となった。堅調な欧州株式市場動向もあって、プラス圏スタートも続かなかった。 終値はダウ工業株30種平均が119.07ドル安の4万1249.38ドル、ナスダック総合指数が0.78高の1万7928.92、S&P500が4.03安の5659.91。
木曜日取引開始前の米英の貿易合意成立報道でリスク警戒後退の流れが強まり、ドル高などが優勢となる中で、朝はしっかりの展開。ダウ平均は前日比140ドル超の上昇で41512ドルを付ける場面が見られた。もっとも週末の米中協議を前に利益確定の売りなどが強まると、その後はマイナス圏に沈み、午後には41150ドルと高値から360ドル超の下げとなった。その後少し戻すも、前日終値水準に届かずとなっている。
ダウ平均は13銘柄が上昇、16銘柄が下落、1銘柄が横ばい。しっかりしたNY原油先物動向を受けて、欧州市場同様に石油メジャーが買われ、シェブロン<CVX>がしっかり。ボーイング<BA>や3M<MMM>も買われた。バイオ医療のアムジェン<AMGN>、ヘルスケアのユナイテッドヘルス<UNH>、コンピュータ大手IBM<IBM>などが軟調。
新興ハイテクはまちまち。EV大手テスラ<TSLA>が大幅高。CPU大手AMD<AMD>もしっかり。製薬会社イーライリリー<LLY>が軟調。アルファベット(グーグル)<GOOG><GOOGL>も冴えなかった。
その他銘柄では、四半期収益予想がアナリスト予想中央値を下回った後払いシステムBNPL(バイナウペイレター)業者アファーム・ホールディングス<AFRM>が大幅安。時間外で9.5%下げていたが、NY市場に入って売りが強まった。
四半期業績を受けて時間外で大幅高となり、寄り付きも強かったバイオリサーチ機器の10X Genomics Inc<TXG>は、その後マイナス圏まで一気に沈んだものの、プラス圏を回復と激しい動き。米投資銀行の目標株価引き下げが重石となったが、安値から持ち直した。
業績が強かった自動車アクセサリーのカーグルズ<CARG>は11%を超える上昇。
10X Genomics Inc<TXG> 8.77(+0.14 +1.62%)
アファーム・ホールディングス<AFRM> 46.41(-7.85 -14.47%)
カーグルズ<CARG> 31.08(+3.13 +11.20%)
アルファベットC<GOOG> 154.38(-1.37 -0.88%)
アルファベットA<GOOGL> 152.75(-1.53 -0.99%)
テスラ<TSLA> 298.26(+13.44 +4.72%)
AMD<AMD> 102.84(+1.14 +1.12%)
イーライリリー<LLY> 734.57(-16.88 -2.25%)
ユナイテッドヘルス<UNH> 380.64(-4.91 -1.27%)
ボーイング<BA> 194.85(+3.15 +1.64%)
シェブロン<CVX> 138.49(+1.45 +1.06%)
アムジェン<AMGN> 265.86(-6.19 -2.28%)
IBM<IBM> 249.20(-3.26 -1.28%)
3M<MMM> 142.60(+1.48 +1.05%)
MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS
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