日銀金融政策決定会合後に円売り強まる=東京為替概況
日銀金融政策決定会合後に円売り強まる=東京為替概況
昨日のドル円はYCC再柔軟化検討報道にドル売り円買いが強まり、一時148円81銭を付けた。朝方その流れで149円03銭を付けた後、午前の市場で149円50銭台まで上昇。日銀金融政策決定会合の発表が12時半近くとやや遅かったことで、警戒感から円買いが入り149円30銭台を付けて発表を迎えた。
日銀金融政策決定会合はこれまで指値オペによる上限とされていた長期金利利回り1%について、1%をめどとすると変更。指値オペの設定については市場動向などを見て決定と、ある程度1%を超える状況を容認する形でYCCの再柔軟化を決定した。ただ、市場はマイナス金利解除などといったかなりしっかりした変更を期待していたと見られ、発表後は円売りが強まる展開となった。0.93%近くで推移していた日本国債10年物利回りが0.902%を付けるなど、円債利回りの低下も円売りとなった。
ドル円は150円10銭前後まで急騰。その後149円80銭前後まで下げる場面が見られたがすぐにドル買いが強まり、150円20銭台まで上昇している。円債利回りがすぐに戻し0.95%台を付けるなど逆に上昇していたが、円売りの流れは変わらず。円債の下げにつられて4.85%割れまで下げた米10年債利回りが4.88%近くまで上昇したことなどが支えとなった。
ユーロドルは朝の1.0619前後からじりじりと下げ、昼過ぎに1.0591を付けている。午後は1.0590台中心の落ち着いた動き。
ユーロ円は158円台前半推移が続いた後、日銀会合後の円売りに158円20銭台から159円まで急騰。その後158円60銭台へ調整が入るも、すぐに反転し159円20銭前後と円売りが優勢となっている。ポンド円も181円40銭援護から182円20銭超えまで急騰。その後181円80銭台へ調整が入るも、182円50銭台までさらに上昇した。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。