米債利回り低下などを受けて午前中はドル売りが優勢も、反発=東京為替概況
米債利回り低下などを受けて午前中はドル売りが優勢も、反発=東京為替概況
休場明けとなった米債券市場時間外取引は、中東情勢を受けた安全資産への資金逃避もあって大きく上昇(利回りが低下)。ドル売りにつながり、ドル円は前日海外市場の安値を割り込んで148円17銭を付ける場面が見られた。すぐに148円60銭台までドル高となるなど、不安定な動き。その後も148円30銭近くまで下げる場面が見られたが、昼前からはドル高円安が優勢となって148円70銭台まで上昇。午後にはいって日経平均の上昇幅は800円を一時超えるなど、日本株の上昇が見られたことがリスク警戒の円買いを後退させる形となった。
先週末一時4.885%台を付けた米10年債利回りは、4.8%前後で先週の取引を終え、昨日は休場となっていた。中東情勢を受けて安全資産とされる米債へ資金が流入する中で4.62%割れで今日の時間外市場をスタート。すぐに4.659%台まで回復も、先週末に比べると低い水準での推移となった。昼過ぎにかけて4.625%近くまで再び下げたが、その後少し戻している。
中東情勢を受けて上昇しているNY原油先物は午前中に1バレル=89.70ドルを付けたが、その後調整が入り89ドル50セント前後での推移。
ユーロドルは1.05台後半での推移が続いた。米債利回り上昇一服でのドル売りと、リスク警戒のドル買いが交錯している。
ユーロ円はドル円の下げ局面で156円77銭を付けたが、その後157円台を回復。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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