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FX/為替「ドル/円、日銀YCC修正巡り値幅伴う荒い値動きへ」 外為どっとコム トゥデイ 2023年7月28日号

マネ育チャンネル 

外為どっとコム トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2023年7月28日9時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼27日(木)の為替相場
(1):ECB 予想通りの利上げ
(2):米経済指標は軒並み強い結果
(3):「YCC修正議論」報道で円買い活発化

▼27日(木)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:値幅を伴った荒い値動きとなる公算大/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

27日(木)の為替相場


期間:27日(木)午前6時10分~28日(金)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):ECB 予想通りの利上げ

欧州中銀(ECB)は主要政策金利を予想通りに4.00%から4.25%へ引き上げた。声明では「金利はインフレ率を2%の中期目標に適時に戻すために必要な限り、十分に制限的な水準に設定されることになる」としたが、次回9月の追加利上げについては明確な手掛かりを示さなかった。これを受けてユーロは下落。その後、ラガルドECB総裁が「サービス業の勢いは減速し、製造業も弱い外需によって抑制されている」と域内景気に対する弱気な見方を示した上で、「9月以降の決定についてはオープンな姿勢で臨む」として据え置きもあり得るとの見解を示すとユーロ売りが加速した。

(2):米経済指標は軒並み強い結果

米4-6月期国内総生産(GDP)・速報値は前期比年率+2.4%と市場予想(+1.8%)に反して1-3月期(+2.0)から伸びが加速。同個人消費は+1.6%と1-3月期(+4.2%)から減速したものの、市場予想(+1.2%)は上回った。米新規失業保険申請件数は22.1万件と予想(23.5万件)を下回り、今年2月以来の低水準となった。また、米6月耐久財受注は前月比+4.7%と予想(+1.3%)を大幅に上回り、変動の大きい輸送機器を除いた受注も前月比+0.6%と予想(+0.1%)を上回った。これらを受けてドルが上昇した。

(3):「YCC修正議論」報道で円買い活発化

日本経済新聞が電子版で「日銀は28日に開く金融政策決定会合でイールドカーブ・コントロール(YCC)の修正案を議論する」と報じると円買いが活発化。報道によれば、日銀は「(YCCによる)長期金利の操作の上限は0.5%のまま据え置くものの、市場動向に応じて0.5%を一定程度超えることも容認する案が浮上している」とのこと。なお、記事では「円安は輸入物価の上昇を通じて、物価高を長引かせる要因となっており、政府内では『140円台の円安は明らかに行き過ぎだ』との声もある」とも伝えられた。

27日(木)の株・債券・商品市場

ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

<外為注文情報はこちら>

【情報提供:外為どっとコム】

  • ※ 「外為注文情報」とは、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況を確認できるツールのことを指します。
  • ※また、高機能チャート(無料)では「取引分析」 を選択することで、チャート上に注文情報の表示が可能です。
  • ※ 尚、この外為注文情報は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。

 

人気通貨ペア 本日の予想レンジ

ドル/円の見通し:値幅を伴った荒い値動きとなる公算大

昨日のドル/円は日銀の政策修正を巡る観測報道で一時138円台へと急落。米4-6月期国内総生産(GDP)・速報値などの好結果や欧州中銀(ECB)理事会後のユーロ安を受けてドル高が進むと141.31円前後まで上昇したが、その後一転して138.76円前後まで急落した。日本経済新聞が「日銀は28日に開く金融政策決定会合でイールドカーブ・コントロール(YCC)の修正案を議論する」と報じたことで円を買い戻す動きが活発化した。日経新聞によると「(YCCによる)長期金利の操作の上限は0.5%のまま据え置くものの、市場動向に応じて0.5%を一定程度超えることも容認する案が浮上している」とのこと。

本日、実際に日銀がYCC修正を発表すればさらに円高が進む可能性があろう。なお、昨年12月に日銀が長期金利の操作の上限を0.25%から0.5%に拡大した際は一日で7円近くドル安・円高に振れた。もっとも日経新聞の報道通りなら、今回YCCは「微修正」されるに過ぎない。「微修正」が大幅な円高につながるかどうかは疑問が残るところではある。本邦株式市場や債券市場の反応にもよるが、円高に振れたのち一転して円売りに傾く可能性もないとは言えないだろう。いずれにせよ、日銀がYCC修正を見送った場合も含めて、本日のドル/円は値幅を伴った荒い値動きとなる公算が大きい。まずは、正午前後になると見られる日銀の政策発表を待つしかなさそうだ。

注目の経済指標:日銀金融政策決定会合

注目のイベント:植田日銀総裁発言

※時間は日本時間での表示になります。
※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。

 
kanda.jpg株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。
●免責事項
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マネ育チャンネル:外為どっとコム

執筆者 マネ育チャンネル

執筆者 : マネ育チャンネル|外為どっとコム

マネーを育てよう!をテーマに、外為どっとコム総合研究所に所属する研究員が執筆するオリジナルレポートのほか豪華講師陣の貴重なFXレポート、個人投資家や著名投資家のインタビュー記事など、バラエティ豊かな情報を配信しています。為替トレンドに合わせた特集記事やFX初心者でも安心の学習コンテンツを用意しており、個人投資家の取引技能の向上に寄与すべく活動しています。

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