半導体製造装置が下落 台湾TSMCの売上高見通し下方修正を嫌気=米国株個別
きょうはIT・ハイテク株に売りが強まる中、アプライド・マテリアルズ<AMAT>やラムリサーチ<LRCX>などの半導体製造装置株の下げも目立っている。顧客である台湾のTSMCが今年の売上高見通しを下方修正したことが嫌気されているようだ。今年の設備投資に関しても320億-360億米ドルの下限に近くなるとの見方を改めて示していた。
TSMCは「人工知能(AI)開発は活発化しているが、世界的なエレクトロニクス需要低迷が当面続く恐れがある」と警鐘を鳴らした。今年の売上高についても10%減を予想。従来は1桁台の減収を見込んでいた。また、24年終盤に予定していた米アリゾナ新工場の稼働を25年に延期することを明らかにしている。
アナリストは「TSMCはマクロ要因のため2024年の設備投資についてコメントしなかったが、設備投資の増加の程度が平準化することを示唆した」と指摘。
また、別のアナリストは「今週初めのTSMCとオランダのASMLの報告を受けて、半導体およびワイヤレス・チップメーカーが、私には最も脆弱に感じられる」と評した。
(NY時間11:05)
アプライド<AMAT> 135.75(-6.03 -4.25%)
ラムリサーチ<LRCX> 622.39(-17.72 -2.77%)
KLA<KLAC> 455.03(-15.56 -3.31%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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