ドル高円安の流れ強まる=東京為替概況
ドル高円安の流れ強まる=東京為替概況
昨日の海外市場で株高を受けたリスク選好と、植田日銀総裁のG20後の会見での粘り強い金融緩和を続ける発言を受けて進んだドル高円安。海外市場で139円10銭台を付け、少し調整が入って138円90銭前後で朝を迎えた。朝方138円77銭まで調整が入る場面も、ドル高円安の意識が強く、すぐに139円台乗せて139円20銭手前まで。一旦は138円80銭台に戻すも、再びのトライで139円30銭を超えると、その後は高値圏揉み合いの中、午後に139円42銭を付けている。
海外勢を中心とした今月の日銀会合でのYCC修正との期待が、植田総裁発言で後退しており、円売りが入りやすい地合いとなっている。
ユーロ円は156円49銭まで。朝は155円80銭台を付ける動きが見られた。
昨日のドル高局面で1.1200台までと大台を維持したユーロドルは1.12台前半推移。対円でのユーロ買いが支えとなった。
15時に物価統計が発表されるポンドは、対ドルで1.30台前半推移。ユーロドル同様に動きは限定的。英消費者物価指数は前回から鈍化見込みも前年比+8.2%見込みと、かなり高い水準が見込まれている。
MINKABUPRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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