独連銀はAPP下で購入した国債下落により含み損が拡大=NY為替
独連銀はECBの資産購入プログラム(APP)下で購入した国債の下落により含み損が拡大し、政府からの資本注入が必要な可能性があると、連邦監査当局が指摘した。ブルームバーグが伝えた。ドイツ政府が予算を通じて連銀の資本を増強すると見込まれるとしている。ただ、ドイツ財務省はこの報告結果に同意しないと表明。
独連銀の昨年決算で利益はゼロ。長年の債券購入後の急激な利上げで含み損が生じ、リスク引当金から10億ユーロを取り崩した。独連銀は3月に、損失は今後数年は膨らみ、既存の引当金でカバーしきれない可能性があるとの見通しを示していた。当時の引当金は総額192億ユーロだった。
ただ、損失は繰り越して将来の利益で相殺させるとし、政府の資本注入は不必要だと示唆していた。
ユーロへの影響は特になく、ユーロドルは1.09ドルちょうど付近、ユーロ円は156円台半ばで推移している。
EUR/JPY 156.53 USD/JPY 143.45 EUR/USD 1.0912
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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