東京株式(大引け)=16円安と5日ぶり小反落、高値警戒感から引けにかけ値を消す
15日の東京株式市場で日経平均株価は5日ぶりに小反落。前場は買い先行で値を上げたが、高値警戒感が膨らむなか引けにかけ値を消した。
大引けの日経平均株価は前日比16円93銭安の3万3485円49銭。プライム市場の売買高概算は15億6906万株。売買代金概算は4兆3825億円となった。値上がり銘柄数は761と全体の約41%、値下がり銘柄数は1006、変わらずは67銘柄だった。
前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では11会合ぶりに利上げは見送られたが、政策金利見通し(ドットチャート)は年内2回の利上げを示唆。ただ、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は「インフレ低下のための経済の条件がそろいつつある」と述べるなどハト派姿勢を示したこともあり、NYダウは下落したもののナスダック指数は上昇した。これを受けた東京市場では前場は値を上げ、日経平均株価の上昇幅は一時260円を超えた。1ドル=141円台へ円安も進むなか、ハイテク株などが堅調だった。ただ、急速な上昇で高値警戒感も台頭するなか、売りが膨らみ引けにかけ値を消した。
個別銘柄では、ソフトバンクグループ<9984>やファーストリテイリング<9983>が安く、レーザーテック<6920>やエーザイ<4523>が値を下げた。三井住友フィナンシャルグループ<8316>やみずほフィナンシャルグループ<8411>が軟調でソニーグループ<6758>や三菱重工業<7011>が下落した。楽天グループ<4755>が売られた。
半面、アドバンテスト<6857>や東京エレクトロン<8035>、ソシオネクスト<6526>といった半導体関連株が高く、トヨタ自動車<7203>や三菱商事<8058>、任天堂<7974>が値を上げた。キーエンス<6861>やニデック<6594>、日本郵船<9101>が買われた。デンソー<6902>やコマツ<6301>、クボタ<6326>も堅調だった。
出所:MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS
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