英賃金の伸び抑制には利上げが必要=NY為替
きょうのNY為替市場はこの日発表のISM非製造業景気指数が米サービス業の鈍化傾向を示したことから、ドル売りが強まり、ポンドドルは1.24ドル台半ばまで買い戻されている。本日の21日線が1.2460ドル付近に来ているが、その水準には慎重なようだ。
市場からは、英賃金の伸びを抑制するには労働者の増加だけでなく、利上げが必要になるとの指摘が出ている。英求人件数が最近減少していることは、労働力不足による賃金上昇圧力がピークを過ぎたことを示唆しているという。
しかし、賃金上昇率が現在の前年比5.8%から英中銀のインフレ目標2%と合致する3.0-3.5%に減速するには、さらに求人件数が減少する必要がある。その引き金となるのは、労働供給が大幅に増加することかもしれないが、労働に対する需要が弱まることがより必要だという。そのために英中銀はさらに金利を引き上げ、現在の4.50%から5.25%にする必要があるとの考えを示した。
GBP/USD 1.2441 GBP/JPY 173.68 EUR/GBP 0.8616
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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